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博多駅東1丁目に不妊治療専門の施設を建設中
蔵本ウイメンズクリニック 10月末オープン
体外受精、顕微授精を中心とした不妊治療を手掛ける汨本ウイメンズクリニック(福岡市博多区博多駅中央街、蔵本武志院長)は今年十月末のオープンを目指し、博多区博多駅東一丁目に不妊治療専門の施設を
建設している。
患者数の増加に伴い現在のクリニックが手狭になったため新たに同施設を建設し移転する。場所は堅粕小学校横。建物は六階建て、敷地面積は三百五十六平方メートル、延床面積は千二百三十四平方メートル。一階はエントランスホール、X線室、二階は外来診察室が三室、カウンセリングルームが二室、
待合室、説明室、リカバリールーム(ベッド二床)、三階は高度生殖医療センターになっており、手術室が二室、培養室、検査室、研究室、メンズルーム(採精室)が二室、リカバリールーム(ベッド九床)と有限会社福岡生殖医学研究所が入居する。4階はキッズルーム、多目的ホール、ヒーリングルームが二室、メンタルカウンセリングルーム、研究室、男性
専用待合室、五、六階が事務室、医局、倉庫などになる。蔵本院長は「患者への説明と心のケアを重視した治療をしている。少子化に伴い不妊治療はますます必要となっており、ニーズも増えている。新ビルは日本でも数少ない高度な設備と技術が備わった不妊専門の施設になる」と話している。
来春、ISO9001認証取得へ また、同クリニックでは来春をめどに品質管理の国際規格ISO9001・2000認証取得を目指す。
これは、品質管理の徹底で安全性を高め、患者満足度のアップを図るもの。蔵本院長は「今後も新しい医療を積極的に取り入れていく。ダブ
ルチェックの実施でより安全性を高める」と話している。
同クリニックは一九九五年六月開院。診療科目は不妊外来(一般不妊治療・人工授精・体外受精・精子、胚凍結・顕微授精等)、婦人科一般外来。従業員数は三十二人で医者、臨床心理士、培養室スタッフ、ナースなどでチーム医療を実践しており、福岡市で初めて顕微授精による妊
娠に成功、これまでに顕微授精で千百人が妊娠しており、開院以来三千三百人の妊娠実績を残している。
蔵本院長は山口県出身で一九五二年四月二十九日生まれの五十一歳。山口大学院卒業。趣味は映画鑑賞。
2003.08.12 発行 週刊経済より
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