業務提携により物件調査サービスを開始
ジェイ・イエス 東京都のさくら事務所と
不動産投資顧問業のジェイ・イエス㈱（福岡市中央区天神二丁目、大村政薫社長）は、不動産総合コンサルの㈱さくら事務所（東京都中央区、長嶋修社長）と提携し、九月から不動産物件調査サービスを開始す
る。
これはマンションなど、不動産物件の購入を予定しているオーナーと内覧会などに同行、各種機材を用いて床の傾きや各箇所の仕上がりが適正になされているかなどを調査し、書面などで報告やアドバイスをするもの。同サービスで東京都を中心に実績を持つ同社と提携し、福岡市都
市圏での事業展開を目指す。
料金は一戸につき五万円で、同社では九月だけで三十～四十件の需要を見込んでいる。将来的に調査スタッフを二十人から二十五人まで増やす予定。大村社長は「マンションの内覧会に行っても、どこをチェックすればよいか分からないオーナーがほとんど。専門家の目で事前に欠陥
を発見することでリスクを回避できる」と話している。
資本金を3200万円に増資
また同社は六月に九百万円の第三者割当増資を実施、資本金を三千二百万円に増資した。 出資希望者から出資を受けたもの。同社では早ければ二〇〇五年三月期決算をもとに、同年秋にも東証マザーズへの株式上場を目指しており、今後は上場をにらんだ一般株主を対象とした増資を予定している。大村社長は「縁故による増資は今回までと考えている」と話している。
同社は一九九二年七月の創業・設立。資本金三千二百万円。従業員四 人。〇三年三月期決算の売上高は約三千万円。今期売上見込みは一億五千万円。不動産投資コンサルのほか、敷金・保証人・仲介手数料なしの賃貸不動産経営代行を手掛けている。
大村社長は大阪市出身で、一九六六年三月十日生まれの三十七歳。大阪学院大学経済学部中退。趣味はサーフィン、沖縄小林流空手。
2003.08.20 発行 週刊経済より
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