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2003年10月14日

04年3月期で1億円の経常利益見込む

ウエイブコム 06年3月の株式上場目指す

音声認識システム開発・販売の潟Eイエブコム(福岡市博多区博多駅東一丁目、新井孝弘社長)は、二〇〇四年三月期決算で一億円の経常利益を見込んでおり、二〇〇六年三月をめどに株式上場を目指している。  昨年開発したUSΒ(情報端末)に対応する音声入力アダプター「プリボイスΡDA」に加え、このほど強度の雑音除去機能を備え実践的な用途が見込まれる「プリボイスDSΡ」の商品化に成功。また同社開発スタッフを需要に応じてLSΙ(大規模集積回路)メーカーに送り込むLSΙ設計支援事業を積極的に進めることで今期は売上高、利益とも大 幅増を見込んでおり、〇四年三月期決算では売上高が前年から三倍強となる四億円、経常利益も一億円と、設立以来初めての単年度黒字を予測している。
 さらに今後は、資本政策を練り直したうえで延期していた株式上場の準備にも入り、〇五年三月期決算の業績をもとに〇六年三月にも上場を 果たしたい考え。有田浩常務は「設立以来、性能面で大きな目標としていた『プリボイスDSΡ』をようやく商品化できた。今後はメーカーへの営業を強化し、『DSΡ』をチップ化することで用途を拡大していきたい」と話している。
 同社は二〇〇〇年六月の設立。資本金一億七千二百万円。従業員三十 三人。〇三年三月期決算の売上高は一億二千万円。
 新井社長は群馬県高崎市出身で、一九四七年四月二十八日生まれの五十六歳。日本大学経済学部経済学科卒。趣味は旅行、ゴルフ。

2003.08.26 発行 週刊経済より

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