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2004年2月20日

建設中の関西新工場は4月に操業を開始

イフジ産業  早期に1万1000トン体制目指す

 液卵製造・販売のイフジ産業(粕屋郡粕屋町、藤井徳夫社長)が京都府綴喜郡井出町に建設している関西新工場は、四月一日に操業を開始する。
 一昨年六月に着工した同工場は、当初三月の稼働を目指していたが、計画よりも一カ月遅れとなる見通し。三月十五日前後をめどに奈良市の現関西工場から順次移転の準備に入り、四月一日からの稼働を目指す。新工場稼働に伴いパートは増員するが、社員については内部異動で済ませる。藤井社長は「来年度(二〇〇四年四月〜〇五年三月)内に一 万一千トン分くらいの需要を獲得し、一万二千トンの最大生産能力に早く近づけたい」と話している。なお工場移転後の関西工場跡地の使途については未定。
 同工場は奈良市にある関西工場の老朽化に伴い、総事業費二十億円をかけて建設されているもの。場所は京都市と奈良県橿原市を結ぶ国道24 号と木津川に挟まれた区域で、建物は鉄骨造一部二階建て、延べ床面積は七千五百u、生産能力は年間一万二千トンと現関西工場の約一・五倍となる。ΗACCΡに対応しているほか、最新鋭の割卵機を四台導入する。将来的にはさらに生産設備を増設する考えで、年間で三万五千トン前後の生産量能力を持つ国内最大規模の液卵工場となる見込み。
 同社は一九六四年四月の創業、七二年十月の設立。資本金四億五千五百八十五万円。従業員は八十四人。二〇〇三年三月期決算の売上高は七十五億五千万円、経常利益は六億六千七百万円。
 藤井社長は山口県防府市出身で、一九四一年二月十三日生まれの六十三歳。九州大学法学部卒。趣味は読書。

2003.12.09 発行 週刊経済より
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