07年度めどに本社隣接地にHACCP準拠の新鋭工場
イフジ産業 倍増の日産100tを目指す
粕屋郡粕屋町の業務用液卵メーカー・イフジ産業(藤井徳夫社長)は〇七年度をめどに、本社隣接地にHACCPに準拠した新鋭工場の建設を計画している。
昨年二月に取得した約一万uの用地に計画しているもので、一時間に八万個の処理能力を持つ大型卵割機を導入。一日当たり四十〜五十tの生産量を倍増の百tに高める方針。着工は未定だが、投資額は約十六億円になる見込み。また、関東事業部では水戸市の既存工場に、三億五千万円をかけて大型卵割機を導入した。増産体制を整え、来年度までに日
産六十tの生産量を九十tまで高める。 同社の〇三年度の生産量は対前期比九%増となっており、特に九州、関東での需要が伸びているという。藤井社長は「九%の伸び率は例年通りだが、特に今年二〜三月は新規を中心に二九%の高い伸び率となった」と話している。
4月に関西新工場が稼動、08年めどに倍増の日産100t体制に
一方、四月五日には約十七億円を投じて京都府綴喜郡井手町に建設していた関西新工場が稼動した。さらに〇八年をめどに日産五十tの生産量を百tに倍増する計画。
新工場は、奈良市の旧関西工場が手狭になったため、昨年六月から建 設を進めていたもの。衛生上の観点から、製造ラインをはじめ建物や内部造作についてもHACCP(危害分析重要管理点)の考え方に基づき設計されている。平屋建てで、敷地面積は約一万四千u、床面積は約七千四百u。
今期に入り一億五千万円を投じてすでに二期工事に着手しており、設備増強を図っている。さらに〇八年をめどに四億五千万円を投
じて、四ラインの生産ラインを六ラインに増設する考えで、最終的には一日百t体制を目指す。すべての増産体制が整えば、生産量は〇三年度の四万tから一・五倍の六万tに拡大する。なお、関西新工場完成に伴い、旧工場に置いていた関西事業部は新工場内に移転している。
2004.5.04 発行 週刊経済より
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