病院・施設向け排泄ケア支援システムの営業を開始
メディカル・ケアセンター 全国展開も視野に
紙おむつや介護機器など介護用品販売のメディカル・ケアセンター(福岡市東区多の津四丁目、福山慶雄社長)は、病院向け排泄ケア支援システムの営業を本格開始した。
紙おむつの枚数を手書きで管理している病院や施設がほとんどだが、正確性や効率性の面で問題が発生するケースが多く、こうした現場のニーズに対応するために、同社では二年前からシステム開発に取り組んできた。「排泄ケア支援システム」は、小型バーコードの入力で紙おむつを管理する介護保険コンピューターソフトシステムで、患者の尿量や排便のコントロール、床ずれ対策の機能もあり、適切な個別ケアができる点が特徴。院内LANを構築することで、作業の効率化を図り、請求漏れなどを防ぐことができる。すでに、九州では三十の病院と一部施設が導入しており、東京でも一つの病院が導入を決定したという。「手書きによる枚数管理では、行方不明の紙おむつが約七%もあったのに対し、同システムの導入により約一%にまで減少した調査結果も出ている」(福山社長)という。
また、システム導入の費用は不要で、現在使用している紙おむつを同社が扱う紙おむつメーカーに切り換えることと、月々の保守費用二万円を条件に同システムを提供する。今後は、葛纉d工のグループ会社誠新産業梶i同市中央区薬院二丁目)と共同で事業展開していく方針。
福山社長は「まだ採算が取れていない状況だが、おむつメーカーとのタイアップで普及に努めていきたい。将来的には全国展開も視野に入れている」と話している。
同社は一九九九年八月創業・設立、資本金二千八百五十万円、従業員は六人。
福山社長は佐賀県小城町出身、一九四一年五月九日生まれの六十三歳、趣味はスキューバダイビング、ゴルフ。
2004.9.7 発行 週刊経済より
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