「九州筑豊ラーメン山小屋」をチェーン展開するワイエスフード（田川郡香春町鏡山香春工業団地、緒方正年社長）は八月二十五日、九八年十一月に経営破綻した段谷産業㈱連結子会社の段谷精密工業香春工場を購入し、本社および工場を同所に移転した。
業務拡大に伴い、本社機能、生産能力拡大を目的に移転したもの。競売による建物の購入価格は一億三十六万円。敷地面積は旧本社工場の約一・三倍に当たる一万五千三十四㎡、建物は三階建てで、延べ床面積は約六・二倍の八千三百九十六㎡となった。
一階は半分が本社事務所で受付、営業本部、管理本部、社長室、監査室、会議室、応接室で、残り半分が工場、二階～三階は工場となる予定。駐車台数は百十六台。なお、工場の広さは約五千㎡となる。現在は一部の移転のみだが、来年二～三月までには全面移転する予定。
七月末までの出店数は「九州筑豊ラーメン山小屋」、「筑豊ラーメン ばさらか」などで国内百四十店舗、海外六店舗。国内出店場所の内訳は関東七店舗、東北一店舗、中部一店舗、関西三店舗、中国十六店舗、四国十二店舗、九州百店舗。今期の出店店舗数は直営十、ＦＣ二十の計三十店舗を予定している。
知的障害者入所更正施設の学園祭に出張屋台を出店
「九州筑豊ラーメン山小屋」をチェーン展開するワイエスフード（田川郡香春町鏡山香春工業団地、緒方正年社長）は九月十二日、嘉穂郡嘉穂町牛隈の知的障害者入所更正施設「さくら学園」（稲富祥泰理事
長）の学園祭に出張屋台を出店した。また、当日の売上全額を同学園に寄付した。
これは、社会貢献事業の一貫。同学園祭は今年で三回目。同社は初年度から屋台を出店し、販売したラーメンの売上金を全額寄付している。
同社は一九七〇年四月創業、三一年五月設立、資本金は三億九千九百 八十万円、売上高は三十三億九千万円、従業員数は八百二十八人。
緒方社長は北九州市戸畑北区出身で、四七年十二月二十一日生まれの五十七歳。西日本電子工業高校卒、趣味は陶芸。
2004.9.7 発行 週刊経済より
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