中洲地区の優良店舗情報検索サイトを開設

福一不動産　初年度300店舗の情報掲載目指す

中洲地区を中心にテナント仲介事業を展開する福一不動産（福岡市博多区上川端、古川隆社長）は昨年十二月一日、同地区に特化した優良店舗情報検索サイト「Ｅー中洲・ｃｏｍ」を本格運用を開始した。
　中洲の店舗物件仲介業務のノウハウ、ネットワークを駆使し、インターネットを活用した新たな付帯サービスとして本格化させるもの。初年度は中洲地区にある全飲食店舗数の約二〇％にあたる三百店舗の情報掲載を目指す。
　同サイトは中洲地区の飲食店情報を地域、形態別に掲載しており、利 用者が自由に店舗を検索できる仕組み。加盟店は詳細な店舗情報のほか、求人情報も合わせて告知が可能で、初年度の情報掲載料は無料、二年目以降からは掲載スペースに応じて月数万円の料金が発生する。
　一方で利用者は会員登録（無料）すると、予算、利用目的などカテゴリー別に店舗検索ができるほか、店ごとに最大九万円分の飲み放題クー ポン券（初回来店に限り）が発行されるなどの特典がつく。
古川社長は「決して大きな収益基盤にはなりえないが、中洲地区に特化した事業活動を続けている以上、同地区の集客につながるサービスを提供していくことは、当社の本業である仲介業務の波及にもつながる」話している。
　同社は一九九三年一月設立、資本金は一千万円、〇三年十二月期の売上高は一億八千万円、従業員数は十二人。同社は事業エリアを博多区祇園、冷泉、店屋、上川端、中洲二〜五丁目に特化、中洲地区のテナント仲介シェアは四五％を誇る。
　古川社長は六二年九月二十二日生まれの四十二歳、宮崎県延岡市出 身、大分工業大学建築科卒、趣味は水泳、スキューバダイビング、ピアノ。

2004.12.14 発行　週刊経済より