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2005年3月2日


今夏にも不動産投資ファンドの創設を計画

ジェイ・イエス 資産規模は4〜5億円の見通

不動産投資コンサルティングなどを手掛けるジェイ・イエス(福岡市中央区天神二丁目、大村政勲社長)は、二〇〇五年七月末をめどに不動産投資ファンドの創設を計画している。資産規模は四〜五億円となる 見通し。
 落札した競売物件などを再生する不動産リバイバル事業や、賃貸アパートの建設・販売事業を手掛けてきた実績をもとに、ファンドを組成してさらなる事業拡大を目指す。特に同社が建設・販売している独身女性向けメゾネットタイプの賃貸アパート「ピュアフリー」シリーズが投資家に好評なことから、同物件への投資を中心に据える方針。
計画では今年七月末から八月にかけて資産規模四〜五億円のSPC(特定目的会社)「博多キャピタル」を設立。そのうち七割をノンリコースローン(非遡及型融資)で調達し、残る三割を同社が福岡、東京、大阪で運営する不動産投資運用スクールの会員などから出資を受け付け る。SPCでは「ピュアフリー」シリーズを中心に福岡都市圏の物件に限定して投資する予定。創設から三年後をめどに福岡証券取引所かジャスダック証券取引所が開設を計画しているJーREIT(日本版不動産投資信託)市場に上場を目指す。

高宮、西新を中心に年間20棟の賃貸アパート

 また同社では今年、メゾネットタイプの賃貸アパート「ピュアフリー」シリーズを南区高宮、早良区西新などを中心に二十棟程度、建設していく。
 一般投資家への販売のほか、将来的なファンドの投資先を想定したも の。展開エリアは高宮、西新地区のほか、福岡都市圏のうち天神〜室見までの地下鉄沿線、福岡天神〜大橋までの西鉄大牟田線沿線に特化する。
 「ピュアフリー」シリーズはメゾネットタイプ(二階建て)の賃貸アパートで、一棟あたりの戸数は五〜六戸。一階がトイレ、洗面所、浴 室、二階がロフト、キッチンを備えたフローリングとなっている。入居対象は独身女性を想定しており、テレビモニター付きインターフォン、浴室内テレビ、床暖房、システムキッチンなどを装備するなど、設備を充実させている。家賃は六〜七万円が中心となる見通し。
 また物件は同社の「ピュアフリー・システム」により管理する。同システムは敷金、礼金、仲介手数料、退去時の原状回復費などを不要とする一方、入居者とは三百六十四日定期借家契約(再契約可能)を結ぶことで不法占拠者や家賃滞納者への少額訴訟を可能とし、不良入居者を迅速に退去させる仕組み。不良入居者を排除することで収益力アップが図れるほか、住環境の改善につながるため入居率の向上が見込めるという。  大村社長は「周辺の物件よりも賃料は多少高いが、充実した設備と効果的な管理体制で十分に稼働率は維持できる」と話している。
 同社は一九九二年七月の創業・設立。資本金は三千二百万円。従業員八人。
 大村社長は大阪市出身で、一九六六年三月十日生まれの三十八歳。大 阪学院大学経済学部中退。趣味はサーフィン、沖縄小林流空手。

2005.1.12 発行 週刊経済より

 

 

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