スペース
logo
back next
2005年3月30日


浮羽郡吉井町の物流センターが新設工事終え、稼動開始

西久大運輸倉庫  新倉庫3棟、新事務所一棟新設

 陸上貨物輸送・倉庫・通運業の西久大運輸倉庫(福岡市東区多の津一丁目、彌永忠社長)は一月五日、福岡県浮羽郡吉井町にあるうきは支店敷地内の配送センターの新倉庫、新事務所の稼動を全面開始した。
これは同社が以前から一括輸送を受託していた家庭用塗料、焼酎などの取扱量が増加したため、うきは支店配送センターに隣接した土地、約一万三千八百六十uを購入し、新倉庫の建設を進めてきたもの。十二月には全て完成し、一部配送を開始していたが、今回移転作業が全て完了し、稼動開始した。総工費は六億円。
新倉庫は三棟で、鉄骨造り平屋建ての普通倉庫一棟と危険物倉庫二棟。普通倉庫は建築面積四千九百六十八u、危険物倉庫は各三百三十一u。またうきは支店敷地内に木造平屋建ての新事務所も十二月二十日に完成した。建築面積は百八十六u。新事務所は主に家庭用塗料メーカーの九州物流センター事務所として使用する。
うきは支店は一九九六年に開設。同年に千坪の普通倉庫、二〇〇三年に穀物などを貯蔵する九百坪の定温倉庫を新設している。今回の新倉庫、新事務所の完成で倉庫計五棟、事務所棟は三棟になる。総敷地面積は約三万三千u超。  同社では「保管から配送まで一貫して行う一括受注を更に多く受託で きるよう、営業活動を強化していきたい」と話している。

 通運部門強化へ

 また同社は今後、通運部門を強化していく方針。現在、通運部門は同社の取扱構成のうち、十四・五%。今後、関東・関西の通運業者と連携 し、トラックによる長距離輸送からコンテナによる鉄道輸送への転換を図る。これは国が推進しているモーダルシフト(トラックでの長距離幹線輸送から鉄道・フェリーでの輸送に転換すること)を積極的に推進していくもの。
 昨年は三十一フィートのコンテナ十本(普通コンテナ四本、冷凍コン テナ六本)を新たに投入した。通常の汎用コンテナ(十二フィート)よりも大型のコンテナを活用することで、効率的な大量輸送の実現を図る。今後も汎用コンテナと組み合わせながら、積極的に三十一フィートコンテナを購入し、順次投入していく予定。  同社は昨年九月には品質保証の規格であるISO9001と同時に環境保全活動のための規格であるISO14001を取得している。
 同社は一九一七年創業、設立。資本金は一億六千万円。従業員数は三百三十二人(〇四年三月期)。  彌永社長は久留米市出身、一九五六年十二月二十七日生まれの四十九歳。法政大学工学部卒、趣味はゴルフ。

2005.1.25 発行 週刊経済より

 バックナンバー
space
HOME月刊ふくおか経済最新号ニュース投稿/取材依頼広告掲載人材採用/転職お問い合せ 会社案内
Copyright (C) 2000 fukuoka keizai. All rights reserved. 掲載記事の無断転載はお断りします。
space