年内に小売事業部で10店舗出店を計画

アドヴェンチャーグループ　８割は九州以外の地域へ

　服飾・生活雑貨・婦人服メーカーのアドヴェンチャーグループ（福岡市東区多の津二丁目、夏秋克好代表）は、年内に同グループの小売事業部で生活・服飾雑貨、婦人服販売の店舗を十店舗出店することを計画し ている。
　同グループは関東・九州エリアで生活・服飾雑貨、婦人服販売の「地球文化屋」と「流行雑貨屋」を展開しており、年内に出店する十店舗については八割が九州以外の地域への出店となる。同グループでは、二〇〇四年末から〇五年初めにかけて小型店舗を三店舗閉店したが、小売事 業部の売り上げは前期比一○〜六％増の約十五億円と伸びている。
　夏秋代表は「商品開発力の向上が小売事業部の売り上げ増に寄与している。今春からは、子供・メンズのブランドや幅広い年齢層に受け入れられる和風テイストの商品開発を進め、ターゲット層を拡大していく」と話している。

今後３年間で新卒者を中心に200人を採用

また、同グループでは、今後三年間で新卒者を中心に新たに二百人を採用する計画。
　二○〇四年二月に創業四十周年を迎え、第二創業期に入ったことから、さらなる営業力・企画開発力の強化を図るもの。〇五年四月に入社する新卒者は七十人、〇六年四月入社の新卒者は六十人を採用する計画。今回は、将来の幹部候補生となる人材の確保も見込んでおり、夏秋代表は「将来的には社内ベンチャー制度も取り入れる計画で、挑戦意欲の高い人材を採用していきたい」と話している。
　同グループは一九六四年二月創業、一九六六年八月設立、資本金は一 億九千万円、売上高は百六十億円（〇四年五月）、従業員数は二百二十三人（〇四年十二月一日現在）、グループ企業は、アドヴェンチャーインターナショナル、グロリア、カプリ、ワーゲン、ノンノ、地球文化屋。
　夏秋代表は佐賀県出身で一九三八年二月十日生まれの六十六歳、趣味 は旅行、読書。

2005.2.1 発行　週刊経済より