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2005年6月15日


人事履歴・退職金ポイント管理のパッケージシステムを開発

エス・シー・アイ 社会保険労務士法人人的資源研究所と

 

 ソフトウエア開発のエス・シー・アイ(福岡市博多区博多駅東三丁目、上妻浩雄社長)は社会保険労務士法人人的資源研究所(同中央区警固二丁目、平尾敬一代表社員)と共同で、人事履歴管理と退職金ポイントの計算・管理が容易にできるパッケージシステム「Yes!人事」を開発、四月十一日に発売した。
 近年、トータルな人事制度として、職能資格制度や職務等級制度を導入するとともに、ポイント制退職金制度の採用に取り組む企業が増えており、大企業の場合は人事情報システムに組み込まれるものの、中堅・ 中小企業のほとんどは表計算ソフト「EXCEL」などを使って手作業に近い形で運用しているため、労力もかかり、また間違った退職金を支払われるケースもあることから、需要が多いと判断。人材育成を視点とした人事制度の設計などで実績のある人的資源研究所にシステム監修を依頼し開発した。販売は八十〜百人規模の中堅企業を主ターゲットに自 社での直接販売のほか、同研究所が所属するホスピタリティ・ビジネス・コンサルタント(HBS)グループを通じて販売していく方針で、初年度は二十システム、売上高で一千万円を目標に設定している。
 ポイント制退職金制度を導入目的通りに運用し、オープンな退職金制度を社内に定着させるには、的確な人事履歴の記録・管理と、これに連 動した退職金ポイント数の計算・蓄積が欠かせない。開発した新ソフトでは、昇格や昇進、人事考課結果などのデータを簡単な操作で入力することで、個人毎の人事履歴の記録・管理と退職金ポイント数を計算・蓄積する。さらに退職金に関し、企業経営に必要な情報をタイムリーに提供するとともに、毎年期初に全社員に対し各人の持ち点数(保有ポイン ト数)を知らせる通知票の発行などで、「社員が安心と充実感をもって業務に邁進できる環境を提供する」(上妻社長)という。販売価格は三十九万九千円〜九十二万四千円。
 ポイント制退職金制度は、社員各人が備えている職務遂行のために任命された役職などによりポイントを付与するもので、従来型の退職金= 基本給×勤続年数という年功序列的退職金制度と大きく異なり、累積されたポイント数を退職時に金額換算して退職金として支払われる制度。具体的には、資格等級毎に設けられているポイント数を在籍一年毎に付与し累積していく。付与されるポイントは資格等級ポイントのほかに、役職在職ポイントや勤続年数ポイントなどがあり、最近の傾向としては、業績ポイントとして人事考課の結果を反映した成果反映型ポイントとして付与するようになってきているという。
 同社は一九七六年十一月設立、九〇年一月に上妻社長が継承し創業。資本金は三千万円で、三三・三%を東証一部上場のシーエーシーが出資(非連結)。従業員十六人。生産・工程・負荷管理、搬送機器の制御・監視など製造業向けのシステム開発が六〇〜七〇%を占めるが、折からの海外への生産拠点シフトから、他業種や他分野の受注開発に力を入れている。今回の新ソフトもその一環だが、業種に関係なく幅広く販売できることから、今後は提携先を広げるなど販売に一層力を入れていく方針。

2005.5.10 発行 週刊経済より


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