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2004年2月25日

4月開業の新ビル名称は「ビビフクオカ」

RKB毎日放送 初年度売上目標は100億円

 RKB毎日放送(福岡市早良区百道浜二丁目、石上大和社長)は、同市中央区渡辺通り四丁目の旧本社跡地に建設している再開発ビル(八階建て)の名称を、「BiVI Fukuoka(ビビフクオカ)天 神」とした。
 「Beauty(美)」の(Bi)と「Vivit(鮮やかさ)」の(VI)の語感をイメージしたもので、開発コンセプトによる施設構成で鮮烈な感覚のある商業施設を目指す。同施設は二十〜三十代の女性層をメーンターゲットに、九コースのプールを持つ九州最大級のスポー ツ・フィットネスクラブ(七、八階)をはじめ、エステサロン、審美歯科、ネイルサロン、ヘアサロン、インテリア雑貨店など、「健康と美」のテーマに沿った物販・飲食・サービス店五十七店舗が出店。また外観部分は、九州最大級のLEDビジョンによる最新情報の配信や、夜間の壁面ガラス全体を使ったイルミネーション演出などで放送局らしい特色 を出す。石上社長は「天神地区の南玄関口に相応しい新たな情報発信基地でありたい」と話している。
 施設概要は敷地面積が七千四十二uで、八階建て商業棟(延べ床面積二万七千七百四千一u)、六階建て駐車場棟(延べ床面積一万一千u、三百三十七台収容)の二棟で構成。同社が土地・建物を所有し、企画・ 設計、運営管理はデベロッパーの大和工商リースが担当、事業コーディネーターとして新日本製鉄が参加し、総事業費約百七億円で昨年十二月に着工した。初年度は百億円の売上げを目指す。

 通期決算見込みは減収減益

 また同社の〇四年三月期決算の売上高は前年比二%減の百八十一億三千万円を見込んでいる。
 テレビ・ラジオ部門の広告収入は前年並みの推移だが、昨年まで大きな比重を占めた設立五十周年関連事業が終息したことによる減収が影響する見込み。またここ数年収益を圧迫していた退職給付費用および年金 資産の補てんに伴う人件費の膨らみも重なった。石上社長は「企業年金対策は今年度でほぼピークを迎えており、業績自体の低迷は今期で底に達した。四月からは再開発ビルの賃料収入が発生するなど、来期は良いスタートが期待できる」と話している。
 同社は一九五一年六月設立、資本金は五億六千万円、売上高は百八十五億五千七百三十万円(〇三年三月期)、従業員数は二百四十一人。
石上社長は四一年八月十三日生まれの六十二歳、東京都出身、東京大学文学部卒、趣味は囲碁、ゴルフ。

2003.12.16 発行 週刊経済より

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