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2004年10月20日


来年4月にも天然石けん材料の業務用消火剤を実用化

シャボン玉石けんと北九州市など 消火時間を短縮

 無添加石けんを製造するシャボン玉石けん(北九州市若松区南二島、森田光徳社長)と北九州市などのグループは、天然石けんを用いた業務用の消火剤を試作しており、来年四月をめどに実用化する。
北九州市、北九州大学、古河テクノマテリアル(神奈川県平塚市)と同社の四社で共同開発しているもの。約三年前に北九州市からの要請で開発を開始した。天然石けんの界面活性剤を用いた消火剤を使えば、水だけを用いて消火する場合の約半分の時間で消火できるという。また、合成界面活性剤を用いた消火剤は鎮火後分解されるまで約一カ月を要するが、天然石けんの界面活性剤を使えば、「一日で分解できる」(同社長)ため、公害を減らすことができる。同消火剤は北九州市消防局などで導入されるほか、全国の消防局でも導入が期待されている。
 同社の森田社長は、「完成すれば消火の際の時間が短縮され、節水にもつながる画期的な商品になるだろう」と話している。

04年8月期決算は売上高・利益ともに約5%増の見込み

また、同社は〇四年八月期決算で、売上高が約五%増の約五十五億五千万円、経常利益も約五%増の四億七千万円を見込んでいる。
 EM(発酵食品に使われている乳酸菌や酵母などの有用な微生物を集めたもの)を使った石けんや粉石けんなどの新製品の売れ行きが好調で あることから増収増益となる見通し。同社の森田社長は、「EM石けんを使ったお客様からは台所のぬめりが消えた、洗濯槽内のかすがなくなったなどと好評をいただいている」と話している。
 また同社は、本社屋向かいに今年購入した約千五百uの土地にEM石けんの製造設備を備えた新工場、もしくは消火剤の新工場の建設を構想 している。同地は冷凍食品卸の元潟Pイビー跡地。森田社長は「早ければ今年中に着工したい」と話している。
 同社は一九四九年五月設立、資本金は三億円、従業員数は百四人。
 森田社長は北九州市若松区出身、一九三一年七月十五日生まれの七十三歳。学習院大学政治学部卒。趣味は読書 。

2004.8.17 発行 週刊経済より


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