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2005年2月14日


今後3年で福岡、佐賀、長崎に低価格食品スーパーを20店

神戸市のサンセブン 九州初進出、まずは春までに4店舗

小売業チェーンを展開するサンセブン(神戸市須磨区弥栄台四丁目、中藤務社長)は、今後三年間で食品スーパー「業務スーパー」を福岡、佐賀、長崎の三県で二十店舗展開する予定。  同社は、叶_戸物産(兵庫県加古郡、佐川観治社長)のFC店として兵庫県を中心に関西、中部、関東など全国に四十店舗の「業務スーパー」を展開している。このほど福岡に初出店し、今後三年間で多店舗展開を進めていく。まずは、三月までに福岡二店舗(二店はオープン済)、佐賀、長崎を含めて合計四店舗の新規出店を予定している。福岡県内での出店場所は、福岡市内を中心とする。店舗規模は敷地面積六百六十〜五千u、店舗面積三百三十〜千uが主で、一店舗あたりの商圏を人口五万人(都心部では半径一〜二q)に設定。福岡では六〇%を都心部に、四〇%を郊外に出店する予定。
 「業務スーパー」はキロ単位の冷凍肉や大量の冷凍食品、加工食品な ど業務用食材を低価格で販売する食品スーパー。通常、アイテム数は約三千で「プロの食材を安価で、ご家庭にも!」をコンセプトとし、特に冷凍食品の安さが特徴。九州に出店する店舗では客単価を平均千五百円に設定し、月商は平均三千万円になる見込み。店舗名のとおり、業務用食材を取り扱うが一般客の来店も歓迎しており、関東・関西の「業務ス ーパー」では来場者の九五%が一般客という。
また、七十五歳までを店長補佐スタッフとして採用対象とするなど高齢者の雇用促進に力を入れていることも特徴。中藤社長は「第二の人生として、豊富な経験をお客様のために生かせる人材を募集している。出店を進めるにあたり、相乗効果を生むような提携も望む」としている。

昨年10月24日に久留米市と11月25日に博多区祇園に出店

 同社は「業務スーパー」の多店舗展開に伴い、十月二十四日に久留米市本山一丁目に「業務スーパー久留米上津店」、十一月二十五日に福岡市博多区祇園町に「業務スーパー博多祇園店」をオープンした。
 「業務スーパー久留米上津店」は、同町上津バイパス沿いで、店舗面 積は約六百六十u。アイテム数は二千六百。スタッフ数は九人。客単価は千五百円で、年商三億六千万円を見込む。営業時間は午前九時から午後九時まで。
 「業務スーパー博多祇園店」は同町国体道路沿いの善照寺隣。店舗面積は約三百六十三u、アイテム数は二千六百。正社員スタッフは六人(平均年齢五十三歳)。アイスクリーム全品、一般冷凍食品全品が定価の四割引など低価格で提供する。客単価は千五百円で、年商三億六千万円を見込む。営業時間は午前九時から午前二時まで。
 同社は、カー用品店「オートバックス」などをFC展開する東証二部上場企業オートセブンの子会社で二〇〇二年四月設立。資本金は三億 円。「業務スーパー」のほかドラッグストアの「ドラッグセブン」などもチェーン展開しており、来年にも株式公開を予定している。

2004.12.7 発行 週刊経済より

 

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