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2005年3月22日

 

今期売上高は前期比28%増の160億円見込む

九州三井アルミニウム工業 経常利益は3億6000万円で61%増

 高純度アルミ製造でシェアトップの九州三井アルミニウム工業(大牟田市四山町、川井洋一社長)は、二〇〇四年度三月期決算で、売上高は前期比二八%増の百六十億円、経常利益は同六一%増の三億六千万円 を見込んでいる。
 二〇〇一年のITバブルの崩壊以後、業界全体でアルミの生産量が低下していたが、デジタル化に伴う需要拡大で、〇四年上期の生産量が前期比七三・六%増の三千百十九tとなったことが要因。  同社では、〇四年度から三カ年計画を実施、〇四年度は、売上高百五 十億円、経常利益四億円の計画でスタートしたが、〇五年三月期の売上高は計画の七%増、経常利益は一〇%減となる見込み。経常利益が見込みより下回る理由について「退職給付引当金の積増をした」(川井社長)と話している。
 また、昨年十一月末には同社初の私募債を発行して二億円を調達し、 現在、本社敷地内にビレット用の大型溶解炉を増設している。稼動は三月末の予定で、増設後は現在の月間生産量二千七百〜八百tから四千tになる。川井社長は「デジタル化の波に乗って、消耗品のアルマイト電極材など、ニッチ分野で勝負していきたい」と話している。
 同社は一九八九年設立。資本金は十三億五千万円。従業員数は百五十 人。売上高は百二十五億二千三百万円(〇四年三月期)。
 川井社長は熊本県熊本市出身、一九四四年五月十五日生まれの六十歳。熊本大学工学部卒、趣味はゴルフ。

2005.1.25 発行 週刊経済より

 

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