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2005年4月20日


5月に10階建て都市型有料老人ホームが開業

ユニカ 名称は「フェリオ天神」

 マンション分譲販売、不動産企画を手掛けるユニカ(福岡市中央区大名一丁目、緒方寳作社長)は、今年二月から生涯介護を目的とした十階建て都市型有料老人ホーム「フェリオ天神」の運営および介護サービ スを本格的に始めた。
 これは深刻化する高齢者社会を背景に、介護住宅の視点からシニア事業に参入することで新たな生活空間の提案、新事業領域の拡大を目指すもの。同社は昨年三月に「シニア事業部」(鈴木秀次郎事業部長)を開設、一年の準備期間を経て今回の本格展開となった。
場所は国体道路沿い、天神中央公園東隣の博多コーケンホテル跡地。敷地面積は一千百五十一u、建築面積は七百五十三・三u、延べ床面積は五千六百八十九・五uの鉄骨鉄筋コンクリート造り十階建て。現在、同物件の内外装をリニューアルしており、開業は五月を予定している。
 介護居室数は九十七戸で、フロア構成は一階がラウンジ、コミュニケ ーションホール、事務室、相談室、理美容室、ファミリールーム(会議室)、多目的和室、健康相談室、厨房を設置し、二階から十階が居室となる。入居対象者は満六十五歳以上の要支援・要介護認定者で、居室面積は十九・三uから四十二・五u。終身利用権の販売価格は一千九十万円から二千六百四十万円まで。
「フェリオ天神」は梶山医院(福岡市中央区春吉二丁目)および福岡県済生会福岡総合病院(同市中央区天神一丁目)と医療協定を結んでおり、介護・看護スタッフや嘱託医による定期健康診断、緊急時の応急手当など各種健康管理サービスを二十四時間体制で実施する。
 鈴木シニア事業部長は「少人数グループでユニットを構成するほか、 有料老人ホーム設置運営指導指針人員を大幅に上回る六十七人のスタッフを配置するなど、今後も極め細やかな自立支援ケアサービスと質の高い高齢者住宅を提案していきたい」と話している。

2005.2.15 発行 週刊経済より

 

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