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2005年6月1日


高崎健康福祉大との共同研究でケールの抗肥満効果を確認

キューサイ 3月末の日本農芸化学会で発表

 

 地場青汁最大手・キューサイ(福岡市中央区草香江一丁目、長谷川常雄社長)は、群馬県高崎市の高崎健康福祉大学(江口文陽健康福祉学部健康栄養学科教授)との共同研究で、青汁の原料・ケールの抗肥満効 果を確認した。三月三十日の日本農芸化学会二〇〇五年度大会で、「ケールの抗肥満効果」として発表した。
 青汁の原料の緑黄色野菜ケール中の抗肥満成分を探索するため、ケール抽出物のモデル動物への影響を調べたもので、実験にはケール凍結乾燥粉末の水抽出物とその残滓をエタノール抽出した物を使用。肥満モデ ルラット(雄・七週齢)と正常モデルラットに、水抽出物、エタノール抽出物、水を経口投与した。十週間投与した結果、水のみ投与した「非投与群」の肥満ラットが四百二十五g増だったのに対して、「水抽出物」投与の場合は三百十八g増、「エタノール抽出物」投与の場合は二百九十七g増だった。この結果、抽出液投与群は非投与群に比べて体重の増加が顕著に抑制され、正常ラットに近づいたとしている。また、抽出物投与群の中性脂肪の値も顕著に減少し、正常ラットに近づいたことを確認。抽出物投与群の糞便中資質が顕著に増加したことも報告している。
 こうした実験結果から江口教授は「健康食品の効果などは、ヒト飲用 による体験談などから評価されることが多いが、本研究ではヒトの食体験によって観察された成績を実験科学的に、ヒトの肥満や高脂血症と類似したモデル動物を使用して評価したものである。このことから、ケール抽出物の効果は、プラセボ(偽薬)効果ではなく真の機能作用として結論付けられる」とコメントを残している。なお、江口教授はキノコ学などで知られ、最近ではスギヒラタケ摂取者における急性脳症について動物実験結果を発表し話題を集めた。

2005.4.19 発行 週刊経済より


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